SHUZOくんの知恵袋

【第98回】資産管理をプロに任せたいと思っています。

【質問】

私は60代男性です。事業が成功しある程度大きな資産を築きました。もうこれ以上資産を大きくしたいとは思っておらず、逆にこの資産を守って次世代に引き継がなければいけないという思いを持つようになりました。とはいえ、私一人ではどうしていいかわからないというのが正直なところです。誰にどんなことを任せることができるのか、教えて下さい。

【回答】

富裕層であれば「プライバートバンク」の利用が考えられます。プライベートバンクとは、資産運用や相続対策など、資産に関する様々な対応をしてもらえる金融サービスです。

もともとはスイスで始まった資産管理サービスとして有名ですが、最近は日本でもプライベートバンクサービスが増えつつあります。

日本では、プライベートバンクという独自の機関があるわけではなく、野村證券や三菱UFJ銀行といった大手金融機関が富裕層向けにプライベートバンク部門を作っているという位置づけになります。資産を大きくするというよりは、資産を守り次世代に引き継ぐことを目的としていますので、貴方の大きな味方になってくれると思います。

プライベートバンク部門の利用はもちろん富裕層に限られ、一般的には純資産保有額が1億円以上とも10億円以上とも言われています。また、ここでいう純資産には、流動性の低い不動産や自社株はカウントしないとも言われていますが、情報は不透明で、それ故にプライベートバンクを利用することが一つのステータスになっているとも言えます。

プライベートバンクサービスを利用することで、資産全体を包括的に管理してもらえる上に、全体的にコンサルティングが受けられる点で効率的な運用ができるようになるでしょう。また、資産管理だけでなく、資産の承継についても、貴方の負担を軽減してくれるでしょう。また、一般の顧客が知らないサービス、例えば、VCファンドへの投資の紹介やIPO株の優先割当、を受けられるメリットもあるでしょう。

もっとも、海外のプライベートバンクと異なり、日本では金融機関の一部門がビジネスとしてサービスを行うものなので、金融機関の収益性が優先してしまう可能性はあります。また、結局は金融機関の職員が担当者になるので転勤などで担当者変更もあり、プライベート感は乏しく、長期的な関係を築くのは難しいかもしれません。

そういう場合は、上記プライベートバンクサービスを受けるのとは別に、信頼できる独立系FP(ファイナンシャルプランナー)や、顧問弁護士や、顧問税理士、など個々のプロフェッショナルと長期の関係を築くのもおすすめです。

(弁護士堤悦朗)

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