SHUZOくんの知恵袋

【第94回】長生きすればするほど、資産の目減りが心配になります。

【質問】

私は40代女性です。個人事業主として働いており、コツコツ貯金をしています。退職金というものがないので、老後は年金暮らしをし、足りない部分は貯金を切り崩していくことになりそうです。ただ、そのような生活だと、貯金がいつかは尽きると思います。長生きをしたいと思っていますが、資産の目減りが心配です。

【回答】

人間の寿命がどんどん伸びている現在、退職後は貯金を切り崩していく生活スタイルだと、長生きすればするほど資産がゼロに近づく不安と背中合わせになる、という状況に陥ります。これを「長生きリスク」と言います。このリスクを避けるためには、資産の寿命も伸ばす必要があります。

そこで、今までの人生設計を変更する必要があります。貴女の場合、例えば、健康を維持してできるだけ長く働く。小規模企業共済に加入する。つみたてNISAやiDeCoを活用して資産運用するなどです。保守的な方に取り急ぎおすすめなのは、終身年金への加入です。終身年金は、長生きすればするほど積立合計金額よりも多くの金額を受け取れるわけですので、長生きをすることがリスクではなくリターンとなります。厚生年金のないフリーランスの方は国民年金保険に上乗せする国民年金基金の終身年金型に入るのがいいでしょう。

一般論として、終身年金型の場合保険料が割高になります。確定年金型(=受給期間が決まっているもの)の場合は、そもそも長生きリスクを解消することはできませんのでご留意下さい。

なお、個人年金保険という似たような名前の民間保険がありますがこれと混同しないようにしましょう。民間保険は公的年金で不足する場合に初めて契約を検討するものです。基本的には加入する必要はないですが、インフレリスクを考慮して外貨建なら良いかもしれませんね。

あなたが少しリスクをとってもいいということであれば、やはり株式投資をお勧めします。毎月の配当収入が生活費の足しになるようになれば、安心感は増すでしょう。

(弁護士堤悦朗)

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