SHUZOくんの知恵袋

銀行での資産運用というのは実際どうなんでしょうか。

【質問】

私は50代男性です。最近銀行の担当者から、投資信託をしませんかとか、相続対策をしませんかとか、生命保険や個人年金がおすすめですとか、色々と案内を受けます。老後資金のためにと言われるとそういうものかなとも思ってしまいます。ただ、投資信託は証券会社の、相続対策は弁護士さんとか税理士さんの、保険は保険会社の仕事なのではないかとも思っていて、銀行で資産運用を任せることがなにかお得なことがあるのでしょうか。

【回答】

昨今金融機関の取り巻く環境は大きく変化しています。一昔前までは、住宅ローンの金利や、融資の利息、各種手続きの手数料が財源でした。しかし、現在は、金利は低下し、融資以外の金融サービスが多様化し、銀行を経由しない送金も増え、キャッシュレス化が日々進んでいます。そのような状況において、銀行は、金融商品の販売に力を入れているという実情があります。

もちろん、銀行の強みとして、街中至るところに営業所があることから、多くの顧客(特にインターネットを利用しない層)にとって気軽に相談に行きやすいという地理的要因があります。また、お金全般の知識やノウハウがありますので、融資に限らず、投資や保険や相続対策などについて相談することができます。また、貴方の資産状況を概ね把握しているので、具体的な相談対応が可能であることも挙げられます。税理士さんを紹介してくれたりもします。つまり、お金にまつわる相談窓口としてワンストップサービスが可能であるということなので、投資の初心者にはありがたい存在かもしれません。

一方、銀行を経由する分、運用商品の手数料は割高になりがちです。また、資産運用の対象となる商品の選択肢の幅が狭いという傾向もあります。サービスのクオリティとしても、やはり専門家に相談するより満足度は低くなるでしょう。投資に慣れている人にとっては物足りないかもしれません。また、相続や遺言信託などに関して、知り合いに信用できる弁護士が既にいらっしゃるのであれば、敢えて銀行を経由する必要はないでしょう。

結局は、メリット・デメリットがあるということです。銀行に任せればすべて安心、というのではなく、自分で考えて、何が最適なのか、賢い選択をしましょう。

(弁護士堤悦朗)

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