SHUZOくんの知恵袋

私名義の預金も夫名義の預金として計算されるんですか?

【質問】

先日、夫が亡くなりました。夫は、自分の死後、相続税があまり発生しないようにと、専業主婦である私、無職の息子の口座を作って、そこに定期的にお金をいれてくれていました。通帳はすべて夫が管理しており、私達は贈与税を払っていません。おかげで夫が亡くなったとき夫名義の口座にはあまりお金が入っておらず、相続税も安く済みそうです。

ところが、税理士さんから「これは名義預金ですね」と言われました。名義がすべてと聞いたことがあるのですが、私名義の預金でも夫の預金とされるのでしょうか。

【回答】

「名義預金」というのは、形式的には他人名義でも実質的には本人名義の預金を指します。本件で言えば、あなたや息子さんの名義の預金でも実質的には被相続人(=旦那さん)の預金と判断されるということです。名義預金と判断されればその分相続税が高くなるので、重要な局面です。この判断は税務署が行います。

それでは、どのような判断基準で行われるのでしょうか。本件ではどう判断されるでしょうか。

一般的には①贈与契約があるかどうか②贈与税の申告がされてるかどうか③預金通帳の管理を誰が行っているかなどによって総合的に判断されます。

本件のケースでは、相続税を抑える目的で名義を移し替えただけだと思われますので、名義預金と判断される恐れが大きいです。

かりに、名義預金なのに名義預金ではないとして安く相続税申告すると、申告漏れとなりますが、税務署はこの申告漏れに対しては厳しい対応をしますので、名義預金と疑わる行動は慎むのがよいと思われます。

〈弁護士 堤悦朗〉

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