祖母に経済的援助をする扶養義務が私にあるのでしょうか?
SHUZOくんの知恵袋

祖母に経済的援助をする扶養義務が私にあるのでしょうか?

【質問】

私は40代会社員です。妻と子供が一人います。住宅ローンを抱えています。父は亡くなりましたが、父の母、つまり祖母Aは生きています。

この度、私の叔父B、つまり私の父の弟から、私にも扶養義務があるから祖母Aに経済的援助をするようにという手紙が来ました。正直言いますと私は祖母Aとも叔父Bともほとんど会ったことがありませんし、自身の生活で経済的余裕があるわけでもありません。ただ、相続人にはなる予定なので負担をした方がいいようにも思っています。

【回答】

扶養義務というのは、自身の収入だけで生活ができない親族に対して経済的な援助を行う義務のことです。

まず、あなたに扶養義務があるかを確認しましょう。扶養義務は、原則として、直系血族、兄弟姉妹、配偶者に発生します。あなたは孫ですので直系血族として扶養義務を負います。

それでは、同じく扶養義務を負う叔父Bとの関係ではどうなのでしょうか。扶養義務者が複数いる場合は、扶養義務者間での協議で決めるか、協議がまとまらない場合は家庭裁判所が決めることになります。

 その場合の判断基準は、直系血族が兄弟姉妹より優先し、親等の近い者が優先するのが通常です。また、扶養される人との関係性や資産状況などによって決まることになります。

 あなたの場合は、住宅ローンを抱えていたり子供の教育費用がかかったりなどで自身の生活に余裕がないことや、叔父Bの方が親等が近いことや、あなたが祖母Aと親しくないことからすると、あなたが扶養義務者になる可能性は低いと思われます。また、扶養義務者にならなかったとしても相続には関係がありません。

以上より、あなたは経済的負担をしなくていいと思われますが、気持ちとして、任意に一定金額を負担するのはもちろん自由です。

(弁護士堤悦朗)